袖振れ合うも多生の縁343~絵本「りんごかもしれない」ってメチャ面白いですよ!

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これが、ヨシタケ シンスケ(吉竹 伸介、1973年 - )さんの絵本、「りんごかもしれない」ですが、EhonNavi StyleのHPによりますと・・・

「りんごかもしれない」を出版される際、出版社の営業の方から「絵本ってそうそう売れませんので、あまり期待しないでくださいね」と言われ、ヨシタケさんもその覚悟はできていたそうです。しかしいざ出版されると、全国の子どもたち、親御さん、書店員さん、読み聞かせサークルの方々、幼稚園保育園の先生など、いたるところで大反響!

物事を多角的に考える、これまでになかった全く新しい絵本として人々を熱狂させ、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞など、この年の絵本賞を総ナメにし、大ベストセラーとなりました。

ヨシタケ作品の大きな魅力は、どんなことでもこんな風に多角的に考えることができるんだ、というアイディアを与えてくれるところなど子供だけでなく、むしろ大人がはまってしまう新しくて少しシュールな視点かも。

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ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。しかし、そのりんごを見て、とある疑問を抱いてしまった男の子。
「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」
りんごがりんごであることを疑う男の子の想像は、とどまるところを知らずにどんどん大きくなっていきます。
これはりんご型のメカかもしれない!? 機能満載、リンゴメカの解剖図!
らんご、るんご、れんご、ろんご!? 奇妙キテレツな形のりんごの兄弟たち!
ほんとはオシャレがしたかった!? いろんな髪形、りんごのファッションショー!
はたしてこれは本当にりんごなのか??
男の子が思い切って、ひとくちかじってみると……

小さなひとつの疑問から展開される、まか不思議なアイデアと想像力の壮大な世界。りんごひとつで、こんなに話が広がるなんて!
どのアイデアもとんでもなくトッピなのに、常識も予想もぶち壊しながら、どんどん大きくふくらんでいくその発想に目が離せません。
デフォルメが強く線もとても少ないのに、見ればすぐにヨシタケシンスケさんだとわかる独特の絵。
それが、大暴走する奇妙な発想に親しみやすさを与えていて、一見すると怖いとあるアイデアも、なんだかくすりとさせられる不思議な雰囲気になっています。
表紙と裏表紙の絵も、謎が謎を呼ぶ不思議なりんごのオンパレード!
りんごひとつから展開される想像力の大暴走に、ビックリ大笑いの一冊です。
「りんご」をめぐる様々なアイディアが展開する筋立てのない絵本で、以後『ぼくのニセモノをつくるには』『このあとどうしちゃおう』と続くこのシリーズは「発想絵本」と呼ばれています。

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処で、ヨシタケシンスケさんは筑波大学大学院芸術研究科総合造形コースを修了されているのですが、入学して最初のデッサンの授業の時、指導教授はヨシタケさんのデッサンを見て絶賛!?
いえ、そやなかったんです。全く逆で、「キミ、これでよく造形コースに入れたね」と言われたのです。以来、ヨシタケさんはデッサン嫌いになり、実物を見ず想像で描くようになったとか。
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ですから、りんごを描く場合、りんごてどんな形をしてたかな・・・りんごの梗窪(こうあ。上のくぼみ)や萼窪(がくあ。下のくぼみ)はどうなっているのかなど、総て想像で描き、先生に「キミ、違ってるよ」と言われたら、「見ないで描いてますから」と言い訳してたそうです。そんな彼の想像癖から「発想絵本」が生まれたと、私は思います。教授にデッサンが全くダメだと言われたら、普通自分には絵の才能はないんだ・・・と諦めますよね。でも、見て描けないのなら、見るから描けないのなら、見ないで描こうという発想の転換がヨシタケさんを成功に導いたのでしょう。ものは取りよう、前向きに捉える逆転の発想って、素晴らしいことですよね!

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因みにヨシタケさんは、「これから描きたい絵本は?」と聞かれると、「描きたいものはないんですが、描きたくないものははっきりしてるんです・・・」と答えるようにしているそうです。人間ってそうそうやりたいことばかりやってられないから、ま、やりたくないことは避けていくって結構良い生き方なんでしょうね。
そんなヨシタケさんが今後どんな作品を創ってくれるのか、あてにしないで待っていようと思います。ではでは。

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