袖振れ合うも多生の縁346~令和最初の敗戦記念日を機に、3冊の本で日本の戦後の真の姿を見てみました!~

誰がこの国を動かしているのか.png
株式会社化する日本2.jpg
8月になると、今年も戦争絡みの番組や記事が増えていますが、ワタシも2冊の対談本「誰がこの国を動かしているのか」と「株式会社化する日本」及び「日米合同委員会の研究」を読んで、いたく感じるところがありました。
対談本に出演されているのは、元総理の鳩山由紀夫さんと政治学者で鹿児島大教授の木村朗さん、そして京都精華大学講師で政治学者の白井聡さん、神戸女学院大学名誉教授で思想家にして武道家の内田樹さん(写真下)と錚々たるメンバーです。
内田樹.jpg

《BOOK☆ WALKER》で「誰がこの国を動かしているのか」を検索してみると・・・

総理でさえままならない、「対米従属」という、この国の根深い構造を明かす!元内閣総理大臣・鳩山友紀夫氏と、『永続敗戦論』がベストセラーの白井聡氏、鹿児島大学教授の木村朗氏が、新安保法制、普天間基地移設の問題から、原発再稼働、従軍慰安婦問題、拉致問題まで、そこに通底する戦後日本の深層を暴き、「戦後レジーム」からの真の脱却、真の独立を説く。また、政治主導、対米自立を掲げた鳩山政権がいかに崩壊していったのか、その真相も明らかに。
普天間基地移設問題において、「最低でも県外」を模索していた鳩山総理(当時)に、腹案である徳之島への移設案を断念させたのは、官僚がねつ造した「極秘」文書だった疑惑が浮上。国家の方針を左右し、政権をも崩壊させるきっかけとなった「極秘」文書を第4章にて掲載!
(以下、鳩山氏「まえがき」より)・・・この本は、対米従属の既得権構造にメスを入れることに失敗した者と、その失敗の事例から、国を動かしている本質を鋭く追究して明らかにした二人の新進の学者との間の鼎談をまとめたものです。この本をお読みいただき、「誰がこの国を動かしているのか」、おわかりになれると思います。そして、その根の深さを認識していただくことによって、私たち一人ひとりがどのような行動をとるべきかの指針が得られることを期待しています。

「株式会社化する日本」は・・・
私たちはいつから、株式会社・日本の従業員になったのか!? 人々に蔓延する従業員マインドと急速に劣化する政治、グローバル資本主義の末路、対米自立の幻想と蹉跌……すべてが株式会社化する「平成」という特異な時代の実像から日本の深層部を明かす。

第1章 平成時代と対米自立の蹉跌
・カネの力、国際社会の信望によって対米自立を果たすという幻想
・敗戦時のまま日本に残存する「北方領土」と「南方領土」
・天皇制と立憲デモクラシー、異なる原理が共生している本当の理由
・日本の改憲にアメリカはどう出るか

第2章 あらゆるものが株式会社化する特異な時代
・株式会社化した社会で、人々に広がる従業員マインド
・貧乏くさい日本人にジャストフィットする貧乏くさい政権
・官邸の情報統制ではなく、ほとんどは自己検閲、自主規制である
・政治家の能力とは無関係に吹く「風」の異様さ

第3章 グローバル資本主義の末路
・結局、グローバル資本主義は戦争に行き着くほかない
・全世界が模索している新しい資本主義のあり方
・トランプ登場で失われたアメリカの「真の国力」
・アメリカ衰退後、未来を示す力こそ大きな国力だ

第4章 沖縄問題からみた新しい世界地図
・日本が主権国家であるかのように偽装してきたツケ
・対米従属の記念碑的事業である辺野古基地建設
・中国、アメリカなどの大国に与しない日韓の共同体構想
・日中の連携を軸にして構れる東アジア共同体構想

日米合同委員会の研究.jpg
それから、「日米合同委員会の研究」(写真上)は、アジアプレス・インターナショナル所属のジャーナリスト吉田敏浩さん(写真下)が2017年に上梓され話題になったのですが、私はこの夏にやっと読むことが出来ました。
吉田敏浩1.jpg
この著書の出版元、創元社のHPによりますと・・・

日本の主権を侵害する取り決めを交わす「影の政府」の実像とは?
日本の超エリート官僚と在日米軍の軍人たちが毎月2度行う秘密の会議「日米合同委員会」。そこで合意された取り決めは日本の法律・憲法よりも、強い効力をもっている。しかし、軍事、外交、司法のさまざまな側面で、日本の主権を侵害し続けるその協議の内容は厚い秘密のベールに包まれ、ほとんど公表されることがない。米外交官から見ても「きわめて異常」と評されるその驚くべき実態に、大宅賞作家の吉田敏浩がせまる。第60回日本ジャーナリスト会議賞受賞。

それから紀伊國屋書店のHPの内容説明では・・・

日本政府の上に君臨し、軍事も外交も司法までも日本の主権を侵害する取り決めを交わす“影の政府”の実像とは?謎の権力構造の正体に迫る。

目次

1 日米合同委員会とは何か(銃を持った日本人警備員のいる都心の米軍基地;日本のエリート官僚とアメリカの高級軍人が集う合同委員会他)
2 なぜ日本の空は、今でも米軍に支配されているのか(「横田空域」―目に見えない空の壁;「横田空域」の法的根拠を開示しない日本政府他)
3 日本占領管理はどのようにして継続したのか―「占領管理法体系」から「安保法体系」へ(米軍の特権を認めた日米行政協定;日米合同委員会の前身にあたる予備作業班他)
4 最高裁にもあった裏マニュアル(「最高裁部外秘資料」に載っていた密約;民事裁判権に関する秘密合意他)
5 密室の協議はこうしておこなわれる―富士演習場をめぐる密約(米軍による富士演習場の優先使用権密約;アメリカ議会の議事録から明らかになった密約の存在他)

いやあ、この3冊、どれも凄いですね! 日本てほんまに独立国なんやろか??? アメリカの植民地やんか・・・と思ってしまいました。今まで知らんかったから、知らぬが仏ですね。そうそう、日米合同委員会の画像を検索してたら、こんなんが・・・!!!
闇の通達.jpg
これって、嘘かホンマか、いつ作成された写真か、又出所はどこかも分かりませんが、ありそうにも思えるので、ゆっくりじっくり検証してみることにします。次はこの委員会のメンバーについてです。
日米合同委員会1.jpg
こんな米軍関係者と日本の官僚達によって日本は動かされているんですね。日本の官僚はこの委員会のメンバーに入ると出世間違いなしだそうです。特に法務省関係者でこの委員会の委員になった人は検察のトップになることが多く、米国の意向に反する政治家は、田中角栄さんのように裁判沙汰となり失脚させられていますよね。角さんの他にも、アメリカからの自主独立を目指した為に葬られた政治家は・・・古くは鳩山一郎、石橋湛山、重光葵、芦田均、そして佐藤栄作、竹下登、梶山静六、鈴木善幸、細川護煕、橋本龍太郎、鳩山由紀夫、小沢一郎、等々(何れも敬称を略させて頂きました)。桑原々々、触らぬ神に祟り無し・・・と現ソーリのアベさんはじめ政治家の皆さんは思てはるでしょうな。
日米合同委員会2.jpg

さて、「株式会社化する日本」で内田先生は、日本の対米従属についてこのように述べておられます。
敗戦後日本の国家戦略は対米従属以外選択肢がなく、アメリカの同盟国としてアメリカの信頼を獲得し、イーブンパートナーとして遇されるまでになって国土を回復し、国家主権を回復するという<対米従属を通じての対米自立>を謀ろうとしたのです。そして1951年にサンフランシスコ講和条約で占領が終わり、形式的には国家主権を回復し、68年に小笠原返還、72年に沖縄が返還され、この段階まで日本の国家戦略はそれなりに成功していたと言えるようです
サンフランシスコ講和条約.jpg
沖縄復帰記念式典.jpg
しかしこの後、本土の米軍基地が沖縄に移動しただけで、横田空域・横須賀基地・厚木基地・三沢基地(写真下)などは返還されず、今も日米合同委員会による日本のコントロールは続いています
横田空域.jpg
横須賀基地.jpg
厚木基地1.jpg
三沢基地.jpg

処で、横田空域といえば、吉田敏浩さん著の「日米合同委員会の研究」によると、

横田空域は、首都圏の1都9県上空を覆う広大な空域で、日本の領土なのに日本の飛行機は自由に飛べず、米軍が戦闘機の訓練飛行や輸送機の発着などに使用しているのです。この米軍の巨大な特権に、実は国内法上の法的根拠がまったく存在せず、日米地位協定にも法的根拠が明記されていないという衝撃の事実を、はたしてみなさんはご存じでしょうか。

と<はじめに>の部分に書かれています。私が思うにこの横田空域は、日本の主権侵害の象徴的存在ですよね。そんな横田空域から、トランプ大統領は2017年初来日の際、日本の領土に、いえ、アメリカの領土に降り立ったのです! オバマさんはそんな無法なことをしませんでしたよね。日米地位協定によれば、トランプが米軍の構成員等として入国するのであれば、日本の入管法は適用されません。(第9条)。ですから外交的に対等な立場で来日したのではなく、米軍の最高指揮官として日本に来たことになるのです。羽田の管制は飽和状態だから横田に降りた方が、民間便への影響がない。などと正当化する向きもあったようですが、多くのマスコミは殆どというか全く問題視していませんでしたよね。嗚~呼!
トランプ米大統領横田基地に1.jpg

トランプさんの思惑はさておき、内田先生の話に戻します。

日本の対米従属が続く中、一瞬国権回復の希望が見えたこともあったと思う。それはバブル経済の時で、1989年に三菱地所がニューヨークのワールドトレードセンターを買い、ソニーがコロンビア映画を買いました。バブル当時「日本の地価を足すとアメリカが二個買える」とよく言われました
ワールドトレードセンター1.jpg
コロンビア映画1.jxr
コロンビア映画1.jpg
摩天楼とハリウッドが買えるなら、国家主権だって国土だって金で買い戻すことも出来るんじゃないか。でもアメリカが一気に日本をつぶしにかかってきた。資料的根拠は乏しいのですが、バブル崩壊にはアメリガがかなりコミットしていると僕は思っています。
バブル崩壊グラフ.jpg
バブル崩壊特報.jpg
そして2005年、小泉総理の時、国連安保理の常任理事国に立候補したのです。カネで国家主権を買い戻すことが不可能になったので、今度は国際社会における信望をテコにして政治大国化しようというアイディアでした。でも久しくアメリカべったり追随で、戦争責任をむ果たしてこなかったことが災いし、アジア諸国から全く支持が得られなかった。
国連安保理1.jpg
政治大国になってアメリカのイーブンパートナーとして国際社会に登場するという夢もそこで消えた。そしてその後に鳩山さんが登場するわけですが、アメリカに対し切る外交カードが何もない局面で対米自立を図ろうとし、沖縄の米軍基地の移転を切り出して、国内の対米従属テクノクラートに寄ってたかって引きずり降ろされた。安倍さんさんは鳩山さんの失脚を見て、多くのことを学習したのと思うのです。
もう対米自立は無理だ。対米自立という長期的国家目標は棚上げして、これまで日本を駆動してきた<対米従属マシーン>を走らせ続けている限り、属国内での支配層という地位はアメリカが保証してくれる。そう考えて、国益を代償にして自己利益を確保しようとする人たちが日本の支配層を占めるようになり、それが第二次安倍政権以後の、恐ろしいほどの勢いでの国力の衰退と国際社会における地位低下をもたらしている、それが現実だと思います。

そうか、そやから外交は対米従属一点張りで、アメリカさんのお先棒を担いで戦争までやりかねないていたらくだし、内政では権力の独占、自己利益の増大のみで、五輪だの、万博だの、カジノだの、リニアだの、経済効果オンリーの儚い夢を煽り、格差が益々拡大するのにも知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいるのですな。嗚呼、この泥濘の道はいつか来た道・・・でないように祈るばかりです。
泥濘の道.jpg





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント