袖振れ合うも多生の縁395~「頑張る」という言葉は、人をくさす表現だった!?~

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今回も、友人の会社の月報ですが、少しピントが甘く読みにくいと思いますので、書き写してみました。

「子年は干支の初めやから、ボク、例年よりもっと頑張ります!」
「えらい張り切ってるけど、<頑張る>の<頑>は、<頑な(かたくな)>という字やから、<頑張る>の語源は<頑なに我を張る>こと、自分を押し通すジコチューのことや。あのな、宗教思想家のひろさちやさんが子供の頃は、<あの人頑張ってる>ちゅうのは軽蔑の言葉で、もっと温和になったらえゝのにとのイミやったそうな。」
「えー、知りませんでした・・・」
「それからな、<眼張る(がんはる)>=<目を張り付ける>が語源との説もあるねん。これやと<目の付け所がえゝ>とか、良い意味やわな。」
「そうか、他の人が出来へん面白い着眼点を見つけたら、えゝんですね。」
「でも、そら簡単なことやない。そやから私は、しんどい時でも笑顔でいられるように、<顔晴る>でいくわ。笑う門には福来たるや。」
「あ、それ良いですね。ボクもそないしますわ。皆さんもよかったら、今年一年笑って暮らしましょう!」

Say象のコメント:笑い声のないところに成功はない。(鉄鋼王カーネギー)

こんな文章なんですが、皆さんは<頑張る>という言葉をどのように受け止めていらっしゃいましたか? ワタシ自身は、ひろさちやさん程ではないですが、余りえゝイミにとらえていなくて、がむしゃらにやるよりも、何事も淡々とやる方が好みでした。
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でも、ひろさちやさんの仰る<頑張る>が、嘗ては<人をくさす>軽蔑の言葉だったとは! 全く知りませんでした。いつの頃から褒め言葉に変わったのでしょうか・・・。それから<頑張る>が<眼張る>で、<眼を張り付ける>、<目の付け所が良い>という意味なら、褒め言葉ですよね。

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え、突然、なんで、こんな写真が!?
あ、そうか、これ眼張り寿司や。眼張り寿司て目を見張るくらいでかいから、こんな名前を付けたそうですが、少しイミが違うようですわな。
ま、それはさておき・・・

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この満面の笑み、素晴らしいですね。カーネギーホールで有名な鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーさんが、「笑い声のないところに成功はない」と宣うたように、ワタシも<頑張る>を<顔晴る>と書き換えるのに大賛成です。晴れ晴れとした笑顔てええもんですもんね!

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袖振れ合うも多生の縁394~相手が返球し難い球を打ち合う意地悪ゲーム(?)、テニスの語源をご存じですか!?~

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この画像は、以前も取り上げさせて頂いたことがあるワタシの長年の友人、Kさんの会社の月報です。
テニスというスポーツの成り立ちについて、へぇー、成る程と思わせるところがあったので、シェアさせて貰いました。
画像では文面が些か見づらいので、下に書き写しますと・・・

「S'il vous plaît(シルブプレ)(お願い)Say象クン、一緒にテニスやりたいんやけど。」
「突然フランス語、それにテニスて、今はまだ STAY HOME でしょう!」
「勿論や。そやけどテニスてフランス語の<Tenez(テネ)>が語源で、動詞<Tenir(トゥニル)>、<持つ>とか<保つ>という言葉の丁寧な命令形、つまり<取って下さい>とお願いして球を打ち返す掛け声から名前が生まれた優しいスポーツなんや。コロナが終息したら絶対やろと思(おも)てる。」
「先の楽しみを持つのはえゝことですもんね。あ、テニスて相手に取られへん処へ打つ意地悪ゲームと違(ち)ごたんや。」
「本来はね。あのな、上皇様が皇太子時代、美智子様と軽井沢でなさってたような思い遣(や)りテニスをやりたいのや。それにテニスだけやのうて何事にも思い遣りは大切やから、現在(いま)私は自分を守り家族を守り他の人達を守る為に、自分なりの新生活様式を模索しています。」「よし、ボクも新しい暮らし考えるわ。」
「頼むで。それからもう一言(ひとこと)。クヨクヨ止めてニコニコしたら、免疫の守君は元気モリモリ、頑張(顔晴(がんば))ってくれると思うよ!」

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上の写真は大坂なおみさんと錦織圭さんですが、それはさておき・・・
月報に書かれているようにテニスはフランスで発展した競技で、テニスの語源は、球を相手に打ち込む時のかけ声、<Tenez!(テネ)>です。<Tenez>は動詞<Tenir(トゥニル)>の命令形、しかも丁寧な言い方、相手に「取ってください」と呼びかける声が、テニスの語源で、このスポーツの大本なのです。
現在のテニス競技は、相手にリターンされないように難しいボールを打ち込むのが当たり前の意地悪ゲームになっていますが、本来は全く違っていたんですね。「取って、取ってちょうだい、取ってくださいね。」という本来のテニスはどこへ言ってしまったのでしょうか。

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この子供なんかも、意地悪テニスをするのでしょうか? 顔つきからみると、思いやりテニスかな?
あ、あった、あった、ありました、思いやりテニスをやってた人が。
もう何十年前になるのでしょうか、現在の上皇様が皇太子時代、皇太子妃になられる前の美智子さまと、軽井沢でなさっていたテニスが、思いやりテニスだったのではないでしょうか。

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意地悪テニスから思いやりテニスへの回帰って良いんじゃないでしょうか。
プロの競技は兎も角、フレンドリーな人間カンケーが築けるのでは・・・
それに、テニスならコンタクトが少ないから、コロナウイルスに感染することも少ないでしょうね。現在は夏場でコロナは下火・・・と思いきや、早くも第2波がスタートしたようですが、秋からの大波にそなえて、免疫力アップの為、何か適度な運動をするとか、どんな新生活様式をしてコロナと共存しようかと思っているワタシなのであります。

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袖振れ合うも多生の縁393~スポーツの和名って結構面白いですよ。~

明治時代の野球.jpg前回のブログで、<ベースボール>を<野球>と訳したのは、旧制一高OBの中馬庚と書きましたが、ベースは塁、ボールは球だから、
<塁球>と訳しそうなのに
<野球>としたのは、野原のような広い所でやるからでしょうね。
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では、<テニス>は庭くらいの広さが必要だから、<庭球>なのでしょう。
そんなことを思っていると、色々なスポーツ和名を知りたくなり、一寸調べてみました。

○アーチェリー:洋弓。日本の弓道、和弓に対し洋弓と表記。
○アイスホッケー:氷球。氷上でホッケーを行うので。
○ホッケー:杖球(じょうきゅう)。スティックを使うから。
○アメリカンフットボール:鎧球(がいきゅう)。プロテクター(鎧)を用いるから。
○ウォーターポロ:水球。水中での競技だから。

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○ゲートボール:門球(もんきゅう)。日本発祥で門に球を通し点を取り合うから。○ゴルフ:孔球(こうきゅう)。球にディンプル(孔)があるので。

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○サッカー:蹴球。足でボールを蹴るから。
○セパタクロー:籐球。セパ(蹴る)+タクロー(ボール)は籐で作るから。
○ソフトボール:塁球。ソフト(軟・柔)+ボール(球)だから、軟球か柔球では? 塁球を英訳するとベースボールやで。

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○テーブルテニス:卓球。日本では中国名由来のピンポンとも呼ばれています。
○ドッジボール:避球(ひきゅう)。当てられないように避けるから。

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○バスケットボール:籠球。籠にボールを入れるから。
○バドミントン:羽球。羽の付いた球を打ち合うから。バトミントンでなくバドミントン(badminton)。
○バレーボール:排球。自分の陣地に来たボールを相手のボールに返すからとの説あり。でも私は、セッターがアタッカーに球を排するからと推測。
○ハンドボール:送球。中国語では手球と書く。

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○ビリヤード:撞球(どうきゅう)。「撞」は「つく」の意で、「玉突き」とも言われる。
○ボウリング:十柱戯(じゅっちゅうぎ)。10本のピンを倒すから。ピンて柱?
○ボクシング:拳闘。拳(こぶし)で闘うから。これって名和訳!と思いませんか?

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○ラグビー:闘球。ワールドカップで人気絶頂、まさに闘い球を奪い合う競技!○ラクロス:棒網球・袋球。網の付いた棒を使いボールをゴールに入れるから。

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この他、剣道は「KENDO」、柔道は「JUDOU」と外国でも呼ばれていますが・・・

剣道.jpg柔道.jpgフェンシング.jpg
フェンシングは洋式剣術??? いえ、そうじゃなく、和名はありませんでした。
ながながとお付き合い下さり、ほんまにほんまにありがとさんでござりました。

袖振れ合うも多生の縁392~俳人正岡子規の号のひとつに野球というのがありますが、これは「やきゅう」でなく「のボール」と読むのです。~

マリアさま1.jpgプロ野球もやっと始まり、関西の糾弾はセパともに前代未聞とも言うべき惨憺たる有様ですが、それはさておき、先日いしいしんじさんの「マリアさま」を読みました。
いしいしんじさんは京都在住で、坪田譲治文学賞や織田作之助賞、河合隼雄物語賞などを受賞されているユニークな作家さんで、ワタシは結構ファンなんです。
処で、いしいさんの小学生の息子ひとひクンは、クレージーケンバンドのボーカル横山剣さんの熱烈ファンだそうです。それでひとひクンの誕生日祝いに、お父さんのしんじさんが親友である剣さんに連絡したところ、剣さんは押っ取り刀で駆けつけてくれ、ひとひクンは狂喜乱舞したとか。
普通息子の誕生日会に、剣さんのようなビッグシンガーに声をかけたりしませんわな。いしいしんじさんは、そんな風変わりな一面のある方のようです。いしいしんじさん1.jpg
さて、下の写真は俳人の正岡子規ですが、「マリアさま」に一寸面白いことが書いてありました。正岡子規1.jpg
それはミニSFで、野球大好き人間だった正岡子規が、現在のプロ野球を観戦するシーンなんです。ピッチャーの投げた球に「何という速さだ!」とたまげ、「あんなでは、棒(バット)に当たるまい。いやはや、退屈な試合になりそうだ」と嘆くのです。
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と言いますのは、明治初期も投手はみな下手投げで、打者のリクエストに応じて、高め、真ん中、低めを投げ分けていたとか。気持ちよく打たせてアウトを取るのが、良い投手の条件だったそうです。こんな投手が良いピッチャーなら、マエケンもマーくんも、ど下手や・・・と言われるのでしょうね。
処で、正岡子規は本名が升(のぼる)だったので、野球(やきゅうでなくて、のボール)という雅号を使っていたこともあったとか。子規の像にもバットを持っている姿のがけっこうあるようですから、ホンマに好きやったんですね。
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子規は野球という号を使っていたことがあるので、ベースボールを野球と訳したのは正岡子規と思われているようですが、さにあらず。ベースボールを「野球」と訳したのは旧制一高OBの中馬庚であり、「野球」がはじめて活字になったのは、明治28年(1895)の『一高野球部史』(中馬庚著)の由。ワタシは遠い昔、野球少年だったので、昔日を懐かしく思い出した次第です。
ではでは、今回はこの辺で。
今日こそ、タイガースもオリックスも頑張ってや! いや、雨で試合せんほうがええかもね・・・